一般社団法人東京都食品衛生協会
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食中毒を起こす微生物
食品衛生あれこれ















 
    ノロウイルス   ウイルス 
 ■     特徴  ・・・・・ 11月から3月の冬場に多く発生する食中毒
 ノロウイルスによる食中毒は、主に冬場の11月から3月に多く発生しています。しかし、最近では年間を通して発生がみられます。
 ノロウイルスによる食中毒の感染経路は、汚染した食品を介した経路と、ヒトからヒトヘの感染も報告されています。
11月~3月の冬場に多く発生する食中毒です。
カキなどの二枚貝を原因とする食中毒と調理従事者が食品を汚染した食中毒が多く発生しています。
●   人から人への感染も報告されています。
 
   原因食品  ・・・・・ カキを含む二枚貝が多く報告されているが、不明な点も多い
 ノロウイルスに汚染された食品で、特にカキを含む二枚貝が多く報告されていて、二枚貝の生息域がノロウイルスに汚染されると、ノロウイルスを体内に蓄積してしまうと考えられています。
 また、ノロウイルスに感染した調理従事者から食品に移行し、これを食べた人が食中毒となる事例が多発しています。
 さらに、感染者の便に接触したり、おう吐物が飛散したりすることにより二次感染を起こすこともあります。
 
 ■   症状  ・・・・・ おう吐と下痢が主な症状
 潜伏期間は24時間~48時間で、下痢、吐き気、腹痛、発熱(38℃以下)が主な症状です。通常3日以内で回復します。
 また、感染していても、全員が発症する訳ではなく、発症しても風邪のような症状で済む人もいます。
 予防のポイント
 
 ● カキなどの二枚貝は中心部まで十分加熱して食べる(85℃、1分間)。
 ● 貝類を生で食べるときは、ウイルスが蓄積している可能性が高い内臓を除去する。
 ●  調理する人は、用便後や調理をする前には、よく手を洗浄し、消毒を行う。
 ● 症状のある者は、調理に従事しない。 
 ●  マスクや手袋の着用を習慣づけ、調理中はおしゃべりしない。
 ●  清潔な機械、器具、容器を使用する。
 ●  感染者の便、おう吐物などを処理したり、汚染防止用の服装をし接触した場合は、十分な洗浄と消毒を行う。