みなと食品衛生協会は、平成１３年６月に創立され１０周年を迎えることになりました。
今日までの１０年にわたり、地域食品衛生業界の指導的団体として、いささかなりとも貢献できましたのは、みなと保健所、食協本部のご指導はもとより歴代の役員をはじめ会員の皆様のご支援ご協力の賜物と、心から感謝申し上げます。
この１０年を振り返り見ますと、流通の広域化･国際化により多種多様な食品が大量に出回る時代を迎え、国民の食生活は豊かで快適なものとなりました。私たちが、健康に生活を営む上で、何よりも大切なのが「食」の安全であります。
しかしながら近年、ＢＳＥに始まり新型インフルエンザ、食品偽装、さらに、昨年３月に発生いたしました東日本大震災に端を発する放射能汚染など、食の安全を脅かす事件が相次ぎ報道されております。なかでも、肉の生食や加熱不足が原因と見られる腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどによる食中毒が多発したため、昨年１０月には、生食用の食肉の規格基準が施行されることとなり、食品事業者を取り巻く環境は、ますます厳しいものとなっております。
当協会は、この厳しい状況の中、食への信頼確保を図るため、食品衛生の知識の向上と営業者が自ら行う自主的衛生管理の徹底に努め、今後も安全で安心できる食を提供し、区民の健康増進と港区に集う人々に対し快適な食の環境を提供してまいります。さらに、これらの活動を通じまして、会員の皆様と手を携えて食品業界の発展に努力してまいりたいと存じます。また、毎年行われる新入社員食品衛生研修会では、食品衛生の分野に限らず、接遇マナーなどの研修を行い、次代を担う優秀な人材の育成にも努めてまいります。
会員の皆様には、今後とも倍旧のご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。