品川保健所長 矢野 久子氏 挨拶
この度、品川食品衛生協会におかれましては、めでたく創立10周年を迎えられ記「創立10周年を祝して」
念事業の一環として、創立10周年記念誌が発刊されたましたことを心からお慶び申し上げます。
貴協会は、食品衛生の重要な社会的使命を認識され一致団結のもと、品川区にお
いて、自治指導員活動や食品衛生責任者実務講習会等により、食中毒の予防に努め
られ、また、食品衛生街頭相談所や消費者懇談会の開催等を通して、地域の消費者
および区民に対して食品衛生の普及啓発を実施されるなど、日頃から食の安全・安 心のために尽力され活躍しておられます。ここに謹んで深謝申し上げます。
近年、食を取り巻く環境は多様化しており、食の安全管理はますます重要となっ ております。区といたしましても、今後、食品衛生を健康危機管理の中に位置づけ、 食品安全体制の強化を図っていく予定です。今後、ますます貴協会と区の連携が必要となってまいりますので、更なるご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、食とは生きていくためになくてはならないものであり、最近は、食育とい う言葉も使われています。食育とは、知育、徳育、体育などと並んで生きるための 基礎となるべきものと位置づけられています。食には、生活習慣病を予防するなど 身体の健康にかかわる面と、食事を共にすることによるコミュニケーションの活性 化などこころの健康をサポートする面があります。
高齢化が進展する中で、人々が生き生きと暮らし続けることのできるまちづくり のため、貴協会の皆様方も食の安全・安心に加えて、食を通して、こころと身体の 両面から地域の健康を応援していただければ幸いに存じます。
結びに、栄えある10周年を機に品川食品衛生協会の益々のご活躍を祈念してご挨 拶とさせていただきます。